スポーツ用マウスピースについて
スポーツ中に人や物とぶつかり、ケガを負うことは決して珍しいことではありません。
ケガは、少なからずそのプレイヤーの競技人生に影響を及ぼします。そういったケガから身を守るために頭部や体幹部、手足の関節用プロテクター(防具)などが開発されています。その中で、近年では口腔やその周囲の組織を守る重要性が見直されて「スポーツ用マウスピース」を使用する方が増えています。
スポーツの種類やレベル、年齢は関係ありません。子供の駆け足程度のスピードでも、衝突により歯は簡単に折れてしまいます。
スポーツ用マウスピースの使用により、歯はもちろん、舌、歯ぐき、口腔粘膜を、ケガから守ることができます。
※なお、「マウスピース」ではなく「マウスガード」と呼ばれることがありますが、この2つは同じものです。その他「マウスプロテクター」「ガムシールド」と呼ばれることもあります。
メリット&デメリット
メリット
歯、舌、歯ぐき、口腔粘膜を守る
ぴったりしたマウスピースを装着していることで、衝突の際の力が分散され、歯、舌、歯ぐき、口腔粘膜を守ります。また、歯が刺さって自身や相手にケガを負わせるリスクが大幅に抑えられます。
顎の骨を守る
マウスピースがクッションの役割を果たし、顎の骨を骨折などのケガから守ります。
歯のすり減りを防ぐ
スポーツ中に力を入れて噛みしめたときの、歯のすり減りを防いでくれます。
集中力やパフォーマンスの向上、安心感が期待できる
強く噛むことで集中力やパフォーマンスの向上が期待できます。また、“マウスピースをしている”という安心感があります。
デメリット
費用がかかる
スポーツ用マウスピースの作製にあたり、費用がかかります。
永久に使えるものではない
劣化した、穴が空いた、合わなくなってきた、という場合には作り替えが必要です。使用頻度にもよりますが、半年~1年に一度は、歯科医院でのチェックを受けてください。
特にまだ顎が成長しているお子様の場合は、小さくなったマウスピースを無理に使っていると、歯並びに支障をきたすことがあります。
3か月~半年に一度程度、歯科医院でチェックを受けることをおすすめします。
歯科医院でのスポーツ用マウスピースの作製
- まずは型取りを行います。型取りは、10分程度で終了します。
- 咬み合わせを考慮した上で、細かな調整を行います。
- 数日~10日程度で完成品をお渡しします。
スポーツ用マウスピースは、歯科医院でオリジナルのものを作ることをおすすめします。
多種の既製品が市販されており、熱で形を整えられるものもありますが、やはり機能性の面では、型取りをした上でぴったりとフィットするマウスピースには及びません。
患者様のお口だけに合うマウスピースであってこそ、“衝撃からお口を守る”という本来の役割を果たせます。
歯科医院で作製したマウスピースであれば、違和感も抑えられ、問題なく喋ることができます。水分補給も可能です。
相談の多いスポーツ一覧
激しく身体をぶつけ合う競技だけでなく、さまざまなスポーツを愛好されている方からのご相談が増えています。
ボールを使う競技
- アメリカンフットボール
- ラグビー
- サッカー
- 野球
- ソフトボール
- ゴルフ
- ホッケー
- バスケットボール
- バレーボール
- ハンドボール
- ラクロス
- テニス
- 卓球
- 水球 など
格闘技系の競技
- ボクシング
- キックボクシング
- 総合格闘技
- レスリング(アマ・プロ)
- 柔道
- 空手
- 拳法 など
その他
- 器械体操
- トランポリン
- スキー
- スケートボード
- スノーボード
- サーフィン
- モータースポーツ
- 馬術
- 投てき競技
- 重量挙げ
- パワーリフティング
- 登山
- 普段のトレーニング など